全国ふるさと昆布料理自慢

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貝殻棹前出漁と昆布ブーム

小土道治昆布大使(北海道)

 

 

 日本最東端の昆布を採取している昆布漁師の小土です。


 6月より歯舞地区の棹前昆布漁が解禁になりました。
今年度は流氷に昆布が擦りとられ、海水温が上がらず昆布が育たないという状況で漁獲が例年の半分以下の漁家が多くありました。
自然相手、天気相手のなかなか思うようにいかない商売で、なかなか安定した出荷が出来なく、棹前昆布を楽しみにされてる方には申し訳無い限りです。

 漁はなんとか10日でましたが、例年とくらべ未成熟なため食べる分にはとても良いものだと自信があります。
昆布漁は毎年漁獲の浮き沈みがあるので、こればっかりはしょうがない事なんです。


 そんな流れの中、テレビで昆布の話題が出たりして少しブームになりかけたのではないかと思います。
ただ昆布はブームにして欲しくないのが個人的な意見です。
ブームは一瞬で過ぎます。
過去にもフコイダンとかもろもろでブームにはなりましたが一瞬で終わった様な気がします。
昆布は余計に目立ったらダメなんです。
なんとなく食べてみて使ってみて、なんとなく「いいなー」ってなって、また食べる使ってみるというサイクルが一番いいパターンなんです。
ブームになって一部の種類の昆布が売れると、他の昆布がダブつき、結果 ブーム以外の昆布で本当に良いものが店先に並ばなくなる可能性があります。


 国産以外の物が並ぶ可能性もあります。
北海道は昆布大国です。
北海道に勝る昆布は無いと思っています。
むやみに昆布ブームに乗らないで欲しいなーと思う昆布漁師でした。

 

 

画像は棹前昆布の日入れと6月の前浜昆布で、昆布の一歳児、ぼこぼこした昆布は、商品のではなく昆布の名前の若いトロロ昆布です。

 

 

熱中症に気をつけて!

黒澤東江昆布大使(山梨県)

 

暑い日が続いています。体調管理に気を配る季節となりました。

私が働いている介護老人保健施設(以下施設)でも、

室内にいるのに脱水症状が現れる方や、突然熱発される方もおります。
気温や湿度に日々警戒の毎日です。

 

高齢者は身体の体温調節機能が少し鈍くなっていて

(認知症の症状もあります)、真夏日でもニットのセーターを着込んでいたり、

ダウンジャケットを着てフロアに出てきたり…と
冷房だけでは太刀打ちできないことばかりです。

 

フロアにはいつでもお茶が飲めるように、温茶と冷茶が用意してあります。
その他に10時、3時、お風呂上がりのタイミングでイオンドリンクを提供したり、
おやつに冷たいゼリーを付ける等、夏場の高齢者熱中症対策は毎日気をつけなければいけません。
それでも、積極的に水分補給してくれない利用者さまはたくさんいます。
そりゃあもうたくさん。トイレが近くなるから嫌だとか、ゼリーはお腹が冷えるから嫌だとか。
あとあと、イオンドリンクはジュースが薄まってるみたいな味がするから

飲みたくないなどなど、理由は様々ですがこちらとしては飲んでもらわないと後々困ってしまいます。
かと言って甘いジュースばかりでは、糖尿病の利用者さまもいるので難しい…。

 

こんぶ茶の登場です!!

この暑い季節、ミネラルも豊富に含まれているしローカロリー。
水分補給にぴったりではないですか?!

 

と言うことで、現在ちょこちょこ施設でも提供しています。
利用者さまにとても好評で、おかわりをする方もいらっしゃいます。
特に甘いのが苦手な男性の方などには大ヒットのようです。
 冷やしても美味しいので、我が家でもお風呂上がりに頂いていますよ。

 

夏の熱中症対策にこんぶ茶、いかがですか?!

一年は早い

海山昆布昆布大使(東京都)

 

昆布にちわ、そして昆布ばんは!
海山昆布です。

 

昆布大使になってからもうちょっとで一年になり、振り返れば早いものです。
思えば昆布の出汁を初めて取ったのも昆布大使になってからでした!
18歳で東京に出てきてからは昆布に触れあうということもなかったんですが、
改めて懐かしいおふくろの味というか、おふくろの出汁というか。
常に昆布があったので、出汁昆布の匂い=ばあちゃんの家
こうして昆布大使として、昆布に触れるキッカケを与えていただいてありがとうございました。

 

皆さんは昆布料理とか、レシピを載せているので一回くらいは僕も!?と思い母に何か良い昆布料理はないか?
と聞いたら、ごく普通の昆布のつくだ煮のレシピが送られてきました。
(いや、そうじゃなくて昆布大使の皆さんみたいなやつ…)
っていう説明が上手くできなかったので、昆布のつくだ煮を作ったらレポートに書きたいと思います!
ご期待ください!

青空魚市に参加しました

小土道治昆布大使(北海道)

 

 

 5月14日に道の駅摩周にて青年部の青空魚市に参加しました。


 道東の観光地の中継地点ということもあり結構な人数のお客様がいらしてました。
魚市にあたり会議をしたのですが、「昆布なんか売れないから持っていかない」の反対を押し切り、昆布を持っていったわけですが、そこそこ売りましたよ。


 そこで、なぜ北海道では昆布が売れないか自分なりに考察しました。
実体験の為、データ不足だとは思いますが参考までに


 まず、親戚や友人から貰う人が多い←これは売ってるときに結構言われました。
組合に出荷する量の方が圧倒的に多いのですが、買わない理由の九割がこれ。
昆布の使い方がわからない←若い夫婦からお年を召した方まで、こんな風にいってましたのでこんにちは漁師なりの昆布の使い方を教えたら買って言ってくれました。
昆布の使い方を教えてくれるお店が見受けられない事が、販売に多少なりとも影響してると考えられます。
つまり売り手の努力不足。

 

 昆布に魅力を感じない←昆布をあまり食べない層はこれではないでしょうか?
昆布の種類が多くて何を買ったらいいかわからないから買わない←種類がたくさんあるから色々な使い方が出来ますし、好みの物を探せます。産地だけではなく種類にも少し気をかけていただいたら、お気に入りのものが見つかると思います。
と説明したら昆布ごとの調理方法を聞かれ、購入していただきました。
などが青空魚市で感じた事です。


 色々な昆布販売店を見ましたが、まず努力が足りない。
昆布の説明を聞いても「出汁用だよー」か「昆布巻き用だよ」しか答えてくれませんでした。
全ての店がそうとは限らないですが、残念に思います。

昆布 一本一本 昆布漁師のプライドや愛情が入ってます。
粗末に扱われるのは悲しいことです。

 

 少しでも、昆布を知っていただけるよう努力していきたいと思います。

おでんとめんつゆ

稲葉奈緒美昆布大使(東京都)

 

大学生諸君に昆布の認識調査をしてみると、
みんな昆布の原型を知らないんですね。
小売されているカット昆布を知っている学生さえも少ないのにはびっくり。

昆布に限らず乾物モノの認知は低く、家庭での
消費率も低そうです。
昆布の形イコール結び昆布、という学生が半数に
のぼりました。うーむ、昆布との接点はおでん
のみ⁈なのでしょうか。

昆布を使った料理で、おでん以外は、昆布だしが
多く、やっぱり日本人とちょっと安心。
ですが、お吸い物や味噌汁のだしではなく、
麺汁を昆布だしと呼んでいるようで、またまた
びっくり!
いわゆる市販のつゆの素で、認知率も家庭内使用率もメチャクチャ高い。これは広告宣伝のたまものなのかもしれません。
食文化の講義ては、昆布ロードなど歴史も学びますかが、昆布の姿を知らない学生はどんなイメージでとらえていたのでしょう。

実物をみた学生の感想は、デカイ!長い!
種類がたくさんある!

 

 

結び昆布は加工されたカタチ〜等々。

 

 

認識が新たになったと同時に
つゆになる手前の出汁についても興味が
わいてきたようです。
この昆布どんな味⁈ 昆布のだしって何?
つぎは、お出汁を味わうワークショップを
企画しておいしさを若い方々に伝えたいです。

昆布の肌パックを手作りしてみました!

松橋佳奈子昆布大使(愛知県)


真夏になりましたね。
この強い陽射しを浴びて、身体だけでなくお肌も
「少し疲れ気味」という方も多いのではないでしょうか。

先日、
タラソテラピーと関連して、以前から気になっていた
昆布を使った肌パックを作ってみました。

 

 

 

<タラソテラピーとは>
海の恵みを活用した自然療法のことで
ヨーロッパでは古くから人々に親しまれてきました。
自己治癒力が高まり、ストレスや美容、健康増進などにも
効果が期待できると言われています。

今回の昆布パックでは、2種類の昆布を使いました。
・昆布パウダー(乾燥昆布を粉砕したもの、市販品もあります)
・とろろ昆布
いろいろ調べたところでは、出汁を取った後の昆布を使うことも
できるようです。

作り方はとても簡単!
昆布を大さじ1〜2ずつカップなどに入れて、
少しずつ水を足し、その都度よくかき混ぜます。
程よい固さになればOK.。

 

 

顔に塗る前に、まずは手の甲でパッチテスト。

 

 

 

問題がなかったので、いよいよ顔に塗ってみました。
(通常のパックとは違って、
何も加えずに自然素材を使っているので、
正直なところ、塗りづらさはあります。)

 

「タラソテラピー」と呼べるかは分かりませんが、
昆布の香りがプ〜ン。
昆布好きにとっては、いい香りです。

 

数分間置いて、ぬるま湯で洗い流します。
昆布独特のヌルヌル効果なのか、肌も潤ったようでした!

昆布と言えば「食べる」イメージが強いですが、
身体の外側からのセルフケアにも活用できそうです。

 

キュウリ、米ぬか、泥など自然素材を使った肌パックは
昔からいくつかありますが、
ぜひ昆布もその仲間に加えたいですね。
もし良ければ、ぜひお試しください^^

羅臼赤葉こんぶ

天野美樹昆布大使(北海道)


赤葉こんぶとは、昆布の形を整えるために切り落とされたヒレの部分。
この部分は等級分けされず、赤葉こんぶとして出荷されています。
赤葉の中に全体出荷量の数パーセントである1等昆布のヒレが入っているかも、と思うとわくわくしますね。


<おすすめの使い方>

○赤葉だし

マグカップに赤葉をたっぷり入れ、お湯を注ぐと数分でだしを味わうことができます。
とても優しい味の赤葉だしをスープやお茶のかわりにいかがでしょうか?
カップ麺に適当な大きさに切った赤葉を数枚入れ、お湯を注ぐとうま味がプラスされより美味しくいただけます。


○赤葉おにぎり

炊きたてご飯をにぎり海苔のかわりに赤葉でつつむ。
お塩を使わなくても昆布の塩分とうま味で美味しいおむすびになります。


羅臼昆布はしっかり熟成されているので赤葉も美味しいだしがとれます。
とても簡単に昆布のうま味をストレートに味わうことができる赤葉は、「昆布だし難しそう」と思っている方におすすめです。

手仕事について

黒澤東江昆布大使(山梨県)

 

 海なし県の山村に暮らして早10年が経ちました。

人口よりも猿や鹿の方がはるかに多く、夜道を歩けば野生動物に遭遇するような村に住んでいます。もちろんコンビニはありません。ファーストフード店もね。


 そんな山暮らしで村のおばぁに教えてもらったことがたくさんあります。

その一つに村の「手仕事」があります。漬物や佃煮などの保存食と言われるものですが、その傍らには必ず昆布があるのです。
美味しい季節はすぐに過ぎてしまうから、食べきれなかった分は美味しいままいつでも食べられるようにしたんだね。

 

 

この季節は何と言っても「きゃらぶき」でしょう。

山蕗の細い茎を甘辛く煮詰めたもので、同じ季節にしゃんしゃんと実る山椒の実を入れて香りよく仕上げます。見た目は真っ黒で苦そうだけれど、白いご飯をお代わりしてしまうほど美味しいのです。

材料は山蕗、山椒の実、酒、砂糖、醤油、そして昆布。この料理は煮汁がなくなるくらい煮詰めてつやつやに仕上げます。

同時に昆布も柔らかく煮えて美味しい相乗効果に。きゃらぶきには昆布の旨味が、そして昆布の佃煮に爽やかな蕗と山椒の香りが移ります。

 


 

もう一つはみんなが知っているぬか漬け。毎日毎日手を入れて天地返しをすると美味しさで答えてくれます。
夏が近づき、畑で採れた茄子やきゅうりをぬか床に入れておくだけで美味しくなってくれるなんて。

ここにも、やっぱり昆布があります。
なくてもぬか漬けは出来るけれど、あるとないとじゃ大違い。今年の仕込みは塩水も昆布水で作りました。期待を裏切らない美味しさです。


 あと小梅の塩昆布漬けも教わったけど食べきってしまったので写真はありません。あしからず。
昆布はあんまり主役にはならないけれど、いてくれてありがとう!と心強く思う日々なのです。

 

薬膳の中での昆布

寺井朱星昆布大使(大阪府)

 

 

 

野菜ソムリエPro.として活動している私ですが、最近「中医学」「薬膳」の世界にも関心が湧き、現在学んでいます。

その中で、講義の際に、昆布、いわゆる海藻というものの効能が素晴らしいという話がよく出てきます。


薬膳の世界では、昆布、海藻は「化痰」の食材と言われています。「痰」とは、胃腸の機能が上手く働かず、身体の水分代謝が滞り、体内に余分な悪い水分が溜まった状態となり、それが蓄積していくことにより形成された集合体のことで、これを「痰」といます。
この水分の集合体は「水分」から「痰」になると、ネバネバしてくるので、ここまでになると糖尿病、動脈硬化性の高血圧、脳卒中などを発症する可能性があります。そして、これを取り除くという手当ては「薬膳」としては、かなり困難になってくるのですが、それを手当できる少ない食材のひとつが、昆布、海藻だというのです。


生命は海から誕生したといわれており、人間の体液のミネラルバランスは、海水のそれにも似ているといわれています。昆布は、長い年月をかけ、海のミネラル分を吸収して育っているのですから、人間にとって必要な栄養素をたくさん含んでおり、そう考えると人間の身体に良い効果をあたえてくれるのは、至極道理なことかもしれません。


人間の身体は、食べたもので作られているわけですから、やはり日々の生活の中で、身体に良いものを食べ、健康には気をつけたいものです。昆布は、ポットの中に水出しして「昆布だし」にしておけば、毎日の食生活に簡単に取り入れることができます。日々の食生活で、ほんの一手間加えることで、身体の調子が整えられるのだとしたら、それは素晴らしいことなのではないかと思います。今、「薬膳」を学ぶことにより、さらなる昆布の薬膳としての効能を知ることができました。これからは、昆布の栄養成分だけではなく「薬膳」としての昆布の効能も伝えていければと思っています。


写真は、お菓子屋さんで買ってきた「昆布煎餅」。今まで食べた、昆布のお菓子と比べ、パリパリ感が強く、まさしくお煎餅という感じです。これまでのものだと、あまり食べることをしなかった娘と息子も美味しいと喜んで食べていました。

これも「薬膳」ですね。

昆布の出前授業3

小土道治昆布大使(北海道)

 


水を掛けてはがした昆布はもう一度天日干しします。
これを日入れ(ひいれ)といい、過不足のない乾燥に仕上げます。
乾燥したら105センチの長さにのこぎりで切っていくわけですが、乾燥が甘いと綺麗に切れないし、乾燥が強いと昆布が粉々になります。
乾燥の見極めるのが難しいです。

 

 

そして、この日入れ作業の一番難しいのは天候の判断。
根室歯舞地方が濃霧の影響もあり綺麗に晴れる事が多くありません。
時には雨に降られて、急いで雨に当たらないように片付けたりもします。
切った昆布は小屋に入れて選葉(せんぱ)という昆布の選別作業をしていきます。

 

 

 

棹前昆布の時期は朝五時から船に乗り、昆布操業が終わったら昆布を干し、天気が良ければ日入れをし、乾燥機に干した昆布を入れ終わったら、昆布をはがしたり選葉をして夜の九時過ぎまで仕事をしたら夜中の十二時に起きて乾燥機の昆布に水を掛けるのを何日も続けたりをします。


もちろん休むのは自由です。
働くのも自由
働けば働くほどお金にはなります。
でも体を壊すこともあります。
体を壊したら働けないので、皆さんぎりぎり大丈夫なとこまで働きます。

 

あたりまえのことですが、昆布は採取すればするほどなくなっていきます。
だから、禁漁区といって、次の年の昆布の種を残すため昆布を採取しない場所を毎年作ってます。
歯舞地区は昆布の養殖に適してない地形をしているので資源を減らさない努力をしています。
ただ、今年のように流氷が長いこと滞在したため昆布が流氷に擦られ不漁になることもあります。
採取してみないとわからないですが、たぶん不漁です。

なんだかんだ言ってもそれでも、今年も昆布漁がはじまります。
我々は昆布をとってくるしかないから。

 

この後、子供たちに昆布のクイズをしたら喜んでいました。
昆布漁師の一人当たりの収入は?
みんなが食べてる昆布は何才でしょう?
これを読んでる皆さんはお分かりですか?
答えはまたいつか

 

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