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昆布の採取方法「羅臼編」

荒井 孝幸 昆布大使(北海道)
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通称、羅臼昆布。
正式な種類は、『リシリ系エナガオニコンブ』、
羅臼町で産するオニコンブのことです。
ちょっと長ったらしくて面倒な種類のようですが、
北海道産の昆布の中でも、濃厚なうま味をもつ昆布の一つで、
羅臼町だけの特殊食材でもあります。
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羅臼昆布には2年生の天然昆布と養殖昆布があります。
天然昆布も養殖昆布も、旬である7月中旬から8月中旬までに、
その年の最も良質な状態で採取・水揚げされています。
しかし、天然昆布については採取場所や時期、
漁業者によって様々な品質が見受けられます。
 

この羅臼昆布は、知床半島の先端から、
標津町との境界線付近まで繁茂(約60辧法
そして、採取場所や水深の違いで、見た目や味に大きな違いがあります。
簡単に説明しますと、潮の流れの激しい海域であるほど細く長く成長し、
逆に、潮の流れの穏やかな場所であるほど幅広く短く成長します。
また、浅瀬ほど細く黒く、深い場所ほど幅広くアメ色に。
このような品質の差は、どの種類の昆布でも何処の地域でも
多かれ少なかれ見られる現象です。


そんな羅臼昆布の採取方法は、釧路や根室・日高と違い、
海の中を覗き込みながら一枚一枚選び採ります。
箱メガネを口でくわえながら海中を覗き込み、
小型の船外機や櫂(かい)で舟を操作しながら、
柴捩り(シバネジリ)という特殊な棹で、
昆布を傷つけないように巻き込み採取しています。
この作業をたった一人で行います。
漁業者は採取場所然り、成長状況の見方など経験と熟練が必要で、
採取される昆布の品質や量、
収入にまで差が出てくる大事な仕事でもあります。
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採取技術の中で最も難しいとされる事は、
生の状態で品質を見極める眼力と繁茂している場所の記憶。
漁業者が同じ場所で並んで採取しても、熟練された漁師と未熟の漁師とでは、
質・量とも雲泥の差がでるほどです。
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幅が広く見た目が良くても、身入りの善し悪しを見極める眼力。
乾燥製品になってから、
出汁昆布としてふさわしい昆布かどうかを見極める眼力。
水が濁り海底の昆布が見えない時には出漁しないことが多いが、
良い昆布の繁茂している場所の記憶とそれを探し当てる感覚も必要。
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羅臼のカリスマ漁師へその日の採取状況を聞くと、
このような言葉が返ってきます。
「今日は昆布見せなかったけど、大体の場所知ってるし、
一瞬見せた時に勝負したべさ」
 

 訳します
「今日の出漁は、水が濁って海底に繁茂している昆布が見えなかったが、
水の濁りが一瞬消えた時に、その場所の大体の位置関係を記憶し、
良い昆布を上手く挟んで採ってくることが出来たよ」
 

どうです!? 羅臼の漁師も昆布もスゴイでしょ。
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●荒井孝幸 昆布大使
日々、昆布に関わるネタを物色中。
昆布に対する情熱は、誰にも負ける気がしません!
あらちんパパのこんぶログもヨロシクね^^v
http://blogs.yahoo.co.jp/arachin0

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