エントリー

全国ふるさと昆布料理自慢

月別アーカイブ

<< シンガポール昆布便り『細切り昆布と豚ミンチのあっさりそぼろ』 | main | シンガポール昆布便り『オクラの冷やし汁椀』 >>

昆布の産地見学

辻井よしみ昆布大使(兵庫県)

 

7/21〜23日の3日間 世界自然遺産知床・羅臼を訪れ、「羅臼昆布」の勉強に行ってきました。

国産昆布の約9割が北海道、その中でも羅臼昆布は、1〜2%という貴重な昆布。

羅臼昆布は正式名を「利尻系えながおに昆布」利尻昆布とは品種が違いオニコンブ科に属します

昆布手帳の栄養成分表からも分かるようにうまみ成分の一つグルタミン酸の含有量が豊富なことが特徴です。

天然羅臼昆布の漁の期間は、7月15日前後から始まり8月31日までの約一か月半、知床半島の羅臼側でおこなわれます。天候を考慮すると約1ヶ月間くらいの漁との事でした。

 

1日目は、小雨の中、第5回【しれとこ羅臼こんぶフェスタ7/20〜22まで開催】の会場を少し見学したり

漁組のご厚意で巨大な昆布倉庫にて羅臼昆布を昆布漁師さんが製品となった羅臼昆布を見せながら質問形式で羅臼昆布の魅力を教えていただきました。

羅臼昆布の等級・昆布の表や裏、日やけ、「マンニット」と「子囊斑」の違い等とても勉強になりました。

私の目からは、マンニットと子嚢斑の違いは分かりにくくプロならではの目利きだと思いました。

天然羅臼昆布は製品になるまでに23工程もの手仕事がほどこされて貴重な羅臼昆布となり私たち消費者の元へ届くことを知り、とても勉強になりました。

 

【しれとこ羅臼こんぶフェスタ】へ移動

この会場は観光で訪れた方も天然羅臼昆布の魅力が体験型で分かるようにうまく構成されていました。

 

羅臼昆布ができるまでの23工程が描かれた13mのイラストの横断幕で工程を勉強。

 

【概略】昆布漁→茎とり→洗い→生昆布ほし(天日・乾燥機)→湿り昆布→巻き昆布→伸ばし昆布→庵蒸→日入れ(天日)→庵蒸→ひれかり(庵蒸→)選別→検査→等級分け→製品

 

なりきり昆布漁師では漁に使う船に実際にのってみる。

 

昆布漁体験(*写真7)では陸地に船と昆布メガネとマッカで、海に見立てた海水の中の昆布を実際にカギ掴みウタを回し引き上げるところを体験をしました。

 

昆布がカギで巻き取りずらい事や口で昆布メガネを銜えてその中から良い昆布を探すと想像しただけで大変で、すこし体験しただけなのに腰が痛いこと痛感しました。

 

おぼろ昆布加工練習体験では、羅臼昆布を利用したおぼろ昆布作り方を体験。

 

だし製品を開発中のブースでは、羅臼こんぶと乾しいたけ・鰹・煮干しと配合の割合を考えながら、だしのテイスティングもしました。

2日目は今シーズン三度目の出漁が決定

なんと、波も穏やかで一時の幸運に恵まれ、天然羅臼昆布を採っている現場を目の前まで別の舟で近づけていただきました。

 

昨日、フェスタのなりきり昆布漁師を教えていた漁師さんが実際に漁をされている様子

 

巨大倉庫でレクチャーして頂いた漁師さんが長いマッカに付け替えて漁をする方法を近距離で再現して頂きました。

 

 

乗船した船に昆布めがねが有り、

 

実際に海の中の昆布を見ることができました。

 

透明感のある海の中の昆布の生息を見ることができ、貴重な体験をさせて頂きました。

見学から帰るころには次第に風も波も出て来ました。本当に幸運でした。それと同時に波が出てきた中であの体制で漁をされているのだなあと考えると大変な仕事だと思いました。

船から降りると洗い昆布・仕分け・乾燥の工程がドンドン進むのを見学しました。

作業でお忙しい中でも私たちの質問に答えていただきました。

昼食は昨日小雨の中お邪魔した昆布フェスタへ、晴天でしたが風がとても強くテントを飛ばないようにしたり、ガスの日が風で煽られないようにしたりと大変な最中、このフェスタの目玉でもあり、羅臼昆布を全国に向けて発信しようという【らうす昆布カレー企画】に参加しました。

 4店舗が競うカレーはどれも個性的で美味しく、私は味の面と昆布使いが分かるカレーとどちらに投票しようかと悩んだ結果、羅臼昆布を使ったのが分かる方に1票!

このカレーはとても勉強になりました。一度参考に作ってみたいと思いました。

 

そして、午後からは番屋へお邪魔して『湿り昆布』の巻く作業と、巻いたものを解いて伸ばして

 

庵蒸(あんじょう)(重石を置いて伸ばす)という工程を見学させて頂きました。

 

湿り昆布の作業は、洗い昆布の後カラカラに干した昆布を、又その日の夜もしくは次の日の夕方に昆布をきれいに並べて湿らせる(作業の終了時間にも決まりはなく、要は湿るまでなのですが湿り方に長年のコツがあるのだとか)

このわざわざ行う工程のひと手間が羅臼昆布の濃厚な味を醸し出す一つの役割だとおもいました。

同時に、昆布漁の間は睡眠がとれないと話されていた意味も工程を見て分かりました。

3日目は、養殖昆布を行っている場所の近くまで車で行きました。

これだけ、仲間で昆布談義に明け暮れる旅もなかなか珍しいかなと思いながら、勿論、北海道の美味しいものを満喫させて頂き最高の時間となりました。

今回の羅臼昆布の勉強でお世話になった全ての皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。

そして、『昆布』の事を、もっともっと伝えていけたらと思いました。

コメント
コメントする









トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://kombu-net.jugem.jp/trackback/2151
ページの一番上へ