全国ふるさと昆布料理自慢

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産地から、世界に広がる昆布のうまみ

松田 真枝 昆布大使(北海道)
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はじめまして。札幌から松田です。
どうぞよろしくおねがいいたします。

 

「昆布船に乗って海を見てると、

この海が世界につながっているんだなぁ、

人につながっているんだなぁと思うんだよね」
えりも町の日高昆布のひとりの漁師さんが言った言葉をいつも思いだします。

 

 

真っ青な空と群青色の海。

夏のえりもの海のところどころに浮かぶ昆布漁の船。

 

凪の朝、5時に旗が上がったら出漁の合図、小船が一世に海に出ていきます。

船は昆布を満載にして戻り、昆布をおろしたらまた、漁場に戻ります。

陸では、おかまわりさんが待っていて、褐色にぴかぴかに光る昆布を、

丸砂利が敷き詰められた干場に布のように広げていきます。

 

シーツを広げるように見えるのですが、実際やってみると重い重い。

バサバサッという音とともに

2〜7メートルもある昆布を広げていくのは熟練の技と感じました。

 

昔は、こどもたちも昆布を広げる手伝いをしてから学校に行きました。

力が弱くなったおじいちゃんおばあちゃんは乾燥後の昆布を切る仕事、

と家族全員が昆布仕事をしたといいます。

旗が下りるころには、干場は広げた昆布でいっぱいになります。

 

こうして、夏の太陽で味を凝縮させながら夕方まで乾かされた昆布は、

夕方に小屋(倉庫)に保管され、真っ黒になれば一度露に当て、

やわらかくしてから切り揃えられます。

 

 

一度、昆布漁を見せていただいた時に聞かせていただいたのはここまで。

冒頭の漁師さんの言葉が心に残りました。

それから数年、現在、昆布の味が世界に少しづつ広がっています。

 

フランスでは料理人が昆布を使い、

イタリアの料理ビデオで昆布を使うシーンが、

アメリカの雑誌に塩昆布の食べ方提案が見られるようになりました。

 

日本人が昆布のおいしさを次の世代につなぐと同時に、

外国の人たちが表現する昆布のおいしさから

日本人が昆布の良さを再発見して

どんどん使うようになるのもいいなと思うこのごろです。

 

*追記
2016年立て続けに北海道に上陸した台風のため、

昆布の生産量は今までになく落ち込みました。

 

日高地方は干場が砂に覆われたり、砂利が流されたり、

流木が打ち上げられたりして、

漁期を残しながら断念する漁師も少なくないとのことです。

 

産地の皆様へのお見舞いを申し上げ、漁場の回復を心よりお祈りしています。

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